Misskeyを簡単にインストールするためのシェルスクリプトができました!
いくつかの質問に答えるだけで、UbuntuサーバーへMisskey(v12)を簡単にインストールできます!
また、アップデートスクリプトもあります。
- ドメイン
- Ubuntuがインストールされたサーバー
- Cloudflareアカウント(推奨)
Let's Encryptの認証を試行できる回数が少ないので、サーバーのネットワークやDNSの設定を十分確認してからインストールを開始してください。
Cloudflareを使う場合、Cloudflareのドメインの設定を完了してからインストールを開始するようにしてください。
ネームサーバーの適用には最大で3日程度かかる場合があります。
また、nginxとCloudflareを設定する場合、Cloudflareの設定画面にて、
- DNSを設定してください。
- SSL/TLS設定にて、暗号化モードを「フル」に設定してください。
サーバーにSSH接続します。
(サーバーのデスクトップを開いている方はシェルを開きましょう。)
すべてのパッケージを最新にし、再起動します。
sudo apt update; sudo apt full-upgrade -y; sudo reboot
SSHを接続しなおして、Misskeyのインストールを始めましょう。
ただ、インストール前にTipsを読むことを強くお勧めします。
wget https://raw.githubusercontent.com/joinmisskey/bash-install/main/ubuntu.sh -O ubuntu.sh; sudo bash ubuntu.sh
example.comは自分のドメインに置き換えてください。
アップデートのためのスクリプトもあります。
アップデートスクリプトは、環境のアップデートは行いません。CHANGELOG(日本語)およびGitHubのリリース一覧(英語)を参考に、適宜マイグレーション操作を行なってください。
まずはダウンロードします。アップデートスクリプトのアップデートがあった場合、wgetしなおしてください。
wget https://raw.githubusercontent.com/joinmisskey/bash-install/main/update.ubuntu.sh -O update.sh
アップデートしたいときにスクリプトを実行してください。
sudo bash update.sh
- systemd環境では、
-r
オプションでシステムのアップデートと再起動を行うことができます。 - docker環境では、引数に更新後のリポジトリ名:タグ名を指定することができます。
このスクリプトは、Oracle Cloud InfrastructureのAlways Freeサービスで提供されている2種類のシェイプのいずれにおいても動作します。
- VM.Standard.E2.1.Micro (AMD)
- VM.Standard.A1.Flex (ARM) [1OCPU RAM6GB or greater]
iptablesを使うようにしてください。
上記の環境で動作しない場合、バグの可能性があります。インストールの際に指定された条件を記載の上、GitHubのIssue機能にてご報告いただければ幸いです。
上記以外の環境についてのサポートは難しいですが、状況を詳しくお教えいただければ解決できる可能性があります。
機能の提案についても歓迎いたします。
選択肢の選び方や仕様についてなど。
v1から、インストールメソッドにsystemdとDockerとを選べるようにしました。
Dockerと言っても、MisskeyだけをDockerで実行し、RedisやPostgresなどはホストで直接実行します。
docker-composeですべての機能を動かす方法については、mamemonongaさんが作成したこちらの記事がおすすめです。
Docker Hubイメージを使う設定であれば、Misskeyのビルドが不要になるため、一番お勧めです。
ただし、マイグレーションは必要なので、アップデート時にMisskeyを使えない時間がゼロになるわけではありません。
また、Misskeyのビルド環境を準備しない(git pullしない)ので、フォークを動かしたくなった時に設定が面倒になります。
ローカルでDockerをビルドする方式は、パフォーマンス面で非推奨です。
systemdは、Docker Hubにイメージを上げるまでもないものの、フォークを使いたい場合にお勧めです。
お勧めする順番は次の通りです。
- Docker Hub
- systemd
- Dockerビルド
サーバー1台でMisskeyを構築する場合は、nginxの使用をお勧めします。
ロードバランサーを設置する場合にはnginxをインストールせず、Misskeyのnginx設定を参考にロードバランサーを設定するのがよいと思います。
スワップを設定している場合、メモリが合計で3GB以上でなければスクリプトが動作しないようになっています。
万が一途中で失敗してもう一度スクリプトを動作させる場合、次のことに注意してください。
- RedisやPostgresのインストールが終わっている場合、「install locally」はNoにしてください。
host・port設定はそのままEnterを押します。 ユーザー名やパスワードは、前回実行した際に指定したものを入力します。
インストールスクリプトは、2つの.envファイルを作成します。
アップデートの際に使用します。
misskeyを実行するユーザーを覚えておくために必要です。
systemdの場合に生成されます。
主にディレクトリを覚えておくのに使用します。
Dockerの場合に生成されます。
実行されているコンテナとイメージの番号を保存しています。
コンテナの番号はアップデートの際に更新されます。古いイメージは削除されます。
インストール後、構成を変更する際に役立つかもしれないメモです。
"example.com"を自分のドメインに置き換えて読んでください。
Misskeyのソースは/home/ユーザー/ディレクトリ
としてcloneされます。
(ユーザー、ディレクトリの初期値はともにmisskeyです。)
Misskeyディレクトリへは、以下のように移動するとよいでしょう。
sudo -iu ユーザー
cd ディレクトリ
もとのユーザーに戻るにはexitを実行します。
exit
systemdのプロセス名はexample.comです。
たとえば再起動するには次のようにします。
sudo systemctl restart example.com
journalctlでログを確認できます。
journalctl -t example.com
設定ファイルは/etc/systemd/system/example.com.service
として保存されています。
DockerはMisskeyユーザーでrootless実行されています。
sudo でMisskeyユーザーに入るときは、XDG_RUNTIME_DIR
とDOCKER_HOST
を変更する必要があります。
sudo -iu ユーザー
export XDG_RUNTIME_DIR=/run/user/$UID
export DOCKER_HOST=unix://$XDG_RUNTIME_DIR/docker.sock
# プロセス一覧を表示
docker ps
# ビルド (リポジトリ: local/misskey:latest)
docker build -t local/misskey:latest ./misskey
# docker run
docker run -d -p 3000:3000 --add-host=docker_host:10.0.0.1 -v /home/misskey/misskey/files:/misskey/files -v "/home/misskey/misskey/.config/default.yml":/misskey/.config/default.yml:ro --restart unless-stopped -t "local/misskey:latest"
# ログを表示
docker logs --tail 50 -f コンテナID
ワンライナーなら次のようにします。
sudo -u ユーザー XDG_RUNTIME_DIR=/run/user/$(id -u ユーザー) DOCKER_HOST=unix:///run/user/$(id -u ユーザー)/docker.sock docker ps
nginxの設定は/etc/nginx/conf.d/example.com.conf
として保存されています。
requirepassとbindを/etc/redis/misskey.conf
で設定しています。
Dockerでは、起動後にマイグレーションをするため、すぐにアクセスできません。
マイグレーションが終わっているかどうか確認してみてください。
systemdの場合では、pnpm installに失敗している可能性があります。
Misskeyディレクトリで次の内容を実行し、もう一度アップデートを実行してみてください。
pnpm run clean-all
journalctlでログを確認すると、たいていre2が云々という記述が見当たります。
スクリプトは同じサーバーに追加でMisskeyをインストールすることは想定していません。
幾つかの設定が上書きされるか、途中でエラーになってしまうでしょう。